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第2回「気合」も「ポジティブ思考」も全部ウソ? 変われない自分を責める前に、環境を見直す

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第2回「気合」も「ポジティブ思考」も全部ウソ? 変われない自分を責める前に、環境を見直す

「よし、今日から変わるぞ」

そう決めた日の夜は、妙に気分がいいものです。明日から早起きする。毎日勉強する。運動を続ける。お菓子を控える。今度こそ、ちゃんとやる。

ところが三日ほどすると、目覚ましを止め、教材は閉じたままになり、運動着はタンスへ戻っています。そして最後に残るのは、「また続かなかった」という少し重たい気持ちです。

この連載の第1回では、お金を受け取るときの申し訳なさは、能力の低さではなく、昔から身についた思い込みかもしれないと考えました。では、その思い込みに気づいたあと、どうすれば変われるのでしょう。

ここで「もっと気合を入れよう」「前向きに考えよう」と進むと、また自分を責める道に戻ってしまうことがあります。

この記事では、ざっくり次の3つを考えます。

  • 気合を入れても続かないのはなぜか
  • ポジティブ思考に頼りすぎると何が起きるか
  • 自分を追い込まず、環境と仕組みを変える方法

「今度こそ」と決めても続かない

ダイエットも勉強も、始めるときにはそれなりの理由があります。

健康のために痩せたい。資格を取って仕事の幅を広げたい。少しでも収入を増やしたい。部屋を片づけて落ち着いて暮らしたい。

別に、本人がふざけているわけではありません。やった方がいいことも、やらなければ困ることも、頭ではわかっています。

それでも続かない。

すると私たちは、行動の問題を性格の問題に置き換えてしまいます。

「自分はだらしない」
「根性がない」
「本気ではなかった」
「成功する人とは人間の出来が違う」

しかし、本当にそうでしょうか。

冷蔵庫を開ければ甘いものが目に入り、机の横にはスマートフォンがあり、仕事から帰った頃にはもう疲れている。その状態で毎晩、自分の意志だけを使って正しい選択を続けるのは、なかなか大変です。

続かない原因を本人の内側だけに探していると、行動を邪魔している外側の条件が見えなくなります。

「気合」も「ポジティブ思考」も全部ウソ?

最初に答えてしまうと、気合もポジティブ思考も、全部がウソというわけではありません。

気合があるから最初の一歩を踏み出せる日もあります。前向きに考えることで、不安が少し軽くなることもあります。

問題は、それらに毎日の暮らしを全部任せてしまうことです。

意志は毎日同じ強さではない

意志は、分厚い壁のように、いつでも同じ硬さで立っているものではありません。

よく眠れた朝にはできることでも、仕事で疲れた夜には難しくなる。気持ちに余裕がある日は我慢できても、嫌なことが重なった日には、つい元の行動へ戻ってしまう。

意志の力をティッシュペーパーにたとえるなら、まったく役に立たないわけではありません。でも、濡れたり、何度も引っ張られたりすると破れやすい。毎日重い荷物を持たせるには、少し心細い存在です。

だから、意志が弱い自分を鍛え直すより、意志を何度も使わなくて済む暮らしを作った方が現実的です。

成功した自分を想像するだけでは、途中が抜け落ちる

ポジティブに考えることも、悪いことではありません。

ただし、うまくいった自分だけを思い描いていると、そこへ行く途中にある面倒くささが抜け落ちます。

痩せた自分を想像する。資格を取った自分を想像する。副業で収入を得ている自分を想像する。

想像している間は気分がよくなります。しかし、翌朝に早く起きることや、疲れた夜に教材を開くことや、初めて自分の商品に値段をつけることは、相変わらず面倒です。

必要なのは、明るい未来だけではなく、途中で何につまずきそうかを見ることです。

「疲れた日はやらなくなる」
「スマートフォンを触ると戻れない」
「値段を決める場面で怖くなる」

そこまでわかれば、ようやく仕組みを作れます。

気合、ポジティブ思考、環境と仕組みの違いを整理すると、次のようになります。

方法 役に立つ場面 注意したいこと
気合を入れる 最初の一歩を踏み出す 毎日同じ強さでは使いにくい
成功を思い描く 目標を確認し、気持ちを立て直す 障害や手順が抜けることがある
環境を整える 行動を始めるまでの迷いを減らす 自分に合わなければ調整が必要
行動を決めておく 迷いや先延ばしを減らす 最初から大きくしすぎない

この表から見えてくるのは、気合と前向きさを捨てる必要はないけれど、それだけでは足りないということです。

気持ちはエンジンをかけるきっかけにはなります。でも、毎日の道を走るには、燃料や道路や道順も必要です。

人は思っている以上に環境を見て動いている

私たちは、自分の行動を自分で決めているつもりです。

けれど実際の暮らしでは、目に入るもの、手の届くもの、いつもの時間、いつもの場所、一緒にいる人などが、次の行動をかなり左右します。

机の上にスマートフォンがあれば触りやすい。お菓子が見える場所にあれば食べやすい。運動着がタンスの奥にあれば、着替える前に面倒になります。

反対に、本が開きやすい場所にあり、ペンも置いてあり、始める時間まで決まっていれば、勉強するまでの段差は低くなります。

意志の問題に見えていたことが、実は物の置き場所の問題だった。そんなことは珍しくありません。

これは、人間が環境に完全に支配されているという話ではありません。環境を少し変えることで、毎回自分と戦わなくても済む可能性がある、という話です。

「やらざるを得ない」より「やりやすい」を作る

仕組みを作るというと、自分を逃げられない場所へ追い込むことだと思う人もいます。

毎朝5時に起きる。休んだら罰金を払う。毎日必ず1時間続ける。できなければ翌日に倍やる。

こうした方法で動ける人もいます。しかし、すでに自分を責める癖がある人にとっては、できなかった日の傷を深くすることがあります。

作りたいのは、逃げ道をふさぐ仕組みではありません。

始めるまでの面倒を、少し減らす仕組みです。

たとえば、次のような変え方があります。

続けたいこと 気合に頼る方法 環境と仕組みを変える方法
勉強 毎日1時間頑張る 教材を出しておき、夕食後に5分だけ開く
運動 明日から本気で鍛える マットと運動着を見える場所に置き、3分から始める
お菓子を減らす 絶対に食べないと誓う 買い置きを減らし、代わりの飲み物を用意する
文章を書く やる気が出たら集中する 書く時間と場所を決め、最初は100文字だけ書く
値段をつける 自信を持って高く売る 材料費や相場を先に調べ、最低価格を決めておく

大事なのは、立派な仕組みを作ることではありません。

行動の前にある小さな面倒を、一つ減らすことです。

教材を棚から出す。充電器を別の部屋へ置く。最低価格を紙に書く。運動着を椅子に掛ける。

その程度でも、毎日の選択は少し変わります。

「いつ、どこで、何をするか」まで決めておく

「勉強を頑張る」「運動を続ける」という目標は、間違いではありません。

ただ、実際に動くには少し大きすぎます。

そこで、目標を次の形まで小さくします。

「夕食の食器を片づけたら、ダイニングで教材を5分開く」

「朝、顔を洗ったら、リビングのマットで3分だけ体を動かす」

「フリマアプリへ出品する前に、同じ商品の相場を3件見る」

いつ、どこで、何をするか。できれば、その直前に何をしているか。

ここまで決めておくと、その場で一から判断する回数が減ります。

人は大きな決意が足りないから止まるとは限りません。小さな判断を何度も求められて、始める前に面倒になっていることがあります。

付き合う人を変える、は人間関係を切ることではない

環境には、物や場所だけでなく、人も含まれます。

いつも「そんなことをやっても無駄」と言われる場所にいると、新しいことを始めにくくなります。反対に、小さな進み具合を普通に話せる相手がいると、続けやすくなることがあります。

ただし、「成功したければ付き合う人を全部変えろ」という話ではありません。

家族や友人との関係は、そんなに簡単ではありません。長い付き合いもあれば、助けてもらったこともあります。違う価値観を持っているからといって、すぐ縁を切る必要はありません。

変えられるのは、接する量や話す内容です。

何でも否定する人には、始めたばかりの計画を詳しく話さない。応援してくれる人には、週に一度だけ進み具合を伝える。同じことへ取り組む人の集まりを、ひとつだけのぞいてみる。

人間関係を総入れ替えするのではなく、自分が育てたい行動に、少しだけ合う空気を足す。

それくらいで十分です。

仕組みを作っても、続かない日はある

環境を整えれば、何でも自動的に成功するわけではありません。

体調を崩す日もあれば、仕事が急に忙しくなる日もあります。最初に作った仕組みが、自分の生活に合っていないこともあります。

そんなときに、「仕組みまで作ったのに続かなかった」と、さらに自分を責める必要はありません。

仕組みは、自分を閉じ込める檻ではなく、転びにくくするための手すりです。

高さが合わなければ直す。邪魔になったら場所を変える。疲れている時期には、目標を半分にする。

続かなかった日は、人格を反省する日ではありません。

どこで面倒になったのかを確認する日です。

今日できる小さな一手

今日、何か新しい目標を増やす必要はありません。

まずは、何度も続かなかったことを一つだけ思い出してみてください。

そして、「なぜ自分はできないのか」ではなく、次のように考えます。

  • 始める前に、何が面倒になっているか
  • 目の前に、行動を邪魔するものはないか
  • 今夜のうちに、一つだけ動かせるものはないか

運動をしたいなら、マットを出しておく。勉強したいなら、教材を机に置く。文章を書きたいなら、明日書く一行目だけ残しておく。

お金を受け取る場面で値段を下げすぎてしまうなら、自信をつけようとする前に、材料費や相場を書いた紙を用意しておく。

今日の小さな一手は、気合を入れることではありません。

明日の自分が迷わず動けるように、邪魔になっているものを一つだけ片づけることです。

変われない自分を叱る前に、変わりにくい環境を疑ってみる。

その方が、長く使える方法なのだと思います。

参考情報

免責事項

この記事は、習慣や行動を変える方法について、暮らしの視点から考える読み物です。心理状態の診断や治療、医療上の助言を目的としたものではありません。強い落ち込みや不安、日常生活への支障が続いている場合は、自分の努力だけで解決しようとせず、必要に応じて医療機関や専門家、公的な相談窓口を利用してください。

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この記事は、Aki Bayが提示した連載テーマ、構成案、問題意識と、前回記事からの流れをもとに、生成AIを使用して構成整理、文章編集、参考情報の整理、SEO補助、画像方針の作成を行っています。最終的な掲載判断、事実確認、表現確認は人間が行う前提です。

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